ゴジラは手がちっちゃくて可愛いね。
ぼんやりとしたネタバレ感想です。BL思考が入りますので、その点注意して閲覧ください。
シンゴジラ感想
スーツ着たおっさんたちが苦悩する映画。
さすが庵野監督だなぁ。庵野監督の女性の趣味は合う。おっさんたち以外の女子キャラ3名も全員いい良い。尾頭もカヨコも防衛大臣も凛々しくて好き。
エンタメ作品にありがちな、女子向けの恋愛要素が殆ど無いって聞いてたけど、そんなことなかった。すごかったです。矢口と赤坂や泉の絡み、アレはもう疑似恋愛。
矢口とカヨコも、男女のやり取りじゃなくてむしろ同じ目的の同士。
あそこ2人はむりに恋愛させないほうが話が、話のテーマがストレートになっていい。安田と尾頭も、尾頭とカヨコも仲間。
おばあちゃん大好きっ子の石原さとみは「記号としての帰国子女のエリート」という役割があった。
終わったあと同行人と「ZARAはどこ?」とか発音とセリフを真似してた。それくらいパロ感あるキャラでいい。発音面白い。
記号としてのアイテムは、各人が使ってるPCの機種が富士通だったり、パナソニックだったりMacだったり、「こういう役職と性格の人はこれ使ってそう」っていうのが出てた。
対策室の複合機がずらーと並ぶとこ、日本のお役所っぽい。紙爆弾きそう。
好きなテロップは「レク(チャー)」
お気に入りなのは人のいない電気量販店のテレビ売り場と、そこの店員の構図。そしてそこでも緊急特番ではなく、アニメやってるテレビ東京。
手話で未確認巨大生物ゴジラを表すとこの表現が、わかるー!こういうのこういうの街に出たの!って感じでした。
ウッディ・アレン作品並みにセリフがみんな早口。
最初、決断力なさそうだなって思ってた総理大臣も「自衛隊の弾を国民に向けることはできない」って決断できる。
総理大臣代理も「簡単に言わないでほしいなぁ」と、国民を考えてる。官僚も自衛隊も誰一人として役立たずキャラの描写なかったね。
逃げ遅れたのが子供じゃなくお年寄りってところも細かい。30年前だったら子供だった。エンタメ作品から高齢化社会を感じる。
以前勤めてた見知ったビルが素敵に壊れてくところは「会社爆発した!(嬉々)」カタルシスがあり、「給料天引きで買い付けてた自社株が紙くずに!?」という落胆もある。やっぱり、自社株は退社するときに時価で売却して現金で精算がおすすめ(?)
「経済と株価は~」の件で、勝手に次の日の相場を予想してた。多分これ、マイナスになるなって思いながら見てた。
天空の蜂の時も思ったけど、自衛隊の皆様はかっこいいね。
牧教授の遺言と宮沢賢治の「春と修羅」
春と修羅は青空文庫で読める。11月3日以来行方不明の牧教授。牧教授≒シンゴジラなんだろうと思うけど、ぼんやりざっくりぐらいでいい。
半減期20日の放射性物質とかそこら辺も踏まえて、ネットで見たナウシカ的な解釈に納得。
牧教授はビジュアルも声もなく、伝聞推定で語られるだけなのにすごく存在感があって良いキャラだなぁ。「牧教授」この名前の文字だけで見るラスボス感。
好き勝手やって、ちょっとだけ期待しながら全てに絶望してる。たちが悪くていい。コミュニケーション能力低くて友達いなさそう(ひどい言い草)
遺書の文字も、なんかどっかのフリーフォントになりそう。クセがあっても萌えるね。愛読書が宮沢賢治ってだけでポイント高い。
東宝はなぜ『#シン・ゴジラ』を庵野秀明氏に託したか~東宝 取締役映画調整部長・市川南氏インタビュー~
興味深いインタビューはこれ。