【バディミッションBOND】クリア感想

バディミッション

この立ち絵に騙されるな、モクマはもっと小さい

バディミッションBONDのクリア感想です。

ネタバレ有りと無しで分けておく。迷ってる人が購入の参考になればいいなっていう感想を書いておきます。みんなに早くこのゲームをプレイしてほしい。

【4/17 ファミ通開発インタビューのことを追記】

※ネタバレなしと言っても、スクショで察しがいい人には分かってしまいそう。体験版をまずやって

感想(ネタバレなし)

バディミッション

ジャンルはADV。テキストアドベンチャーというよりは、デジタルサウンドコミックに推理要素が入ったゲーム。振動したり、書き文字と同じSE音が入る。

セリフのフォントも、漫画で定番のアンチックM。たまに新ゴ。モリサワフォントを使える開発資本が潤々のゲームが大好きなんだ。おそらく、海外展開できるようにモリサワの多言語フォントを使っている

アンチックMは、横書きにさっぱり向かない。コマの動きもアメコミみたいに、左綴じの視線誘導。

村田雄介先生の絵が美麗。全部を描いてるわけではなさそうだけど、↑この構図とポーズは先生だなって感じる。静止画なのに動きがすごい。村田雄介作画でコミカライズがどこかで始まりそう。

ネームまで先生がやってるか、そうじゃなかったとしても、テイストを同じにできる作画担当がスタッフにいる。それはそれで凄い。村田構図が真似できる作画スタッフ、優秀すぎ。早く設定資料集がほしいね。

「もしかして全部描いてるのかも?」と思わせるぐらいに、村田先生は筆が早いから……。

バディミッション

メニューがコミックス仕様。これ見るとやっぱり左綴じだね。

場面転換でページを捲るエフェクトも入る。読み返すときに、誰がメインでどんな話だったかがわかりやすい。

プレグナントグッピーみたいな、でっぷり飛行船。地味な「元ネタを知ってるとたのしい」がいっぱい(こういう横幅のおおきな飛行機は、貨物機として実在するよ)

バディミッション

バディミッション4人モノクロ

ときどきアイキャッチがモノクロになる。さいこう!

トーンのモワレとグラデトーンの飛び方が活版印刷。モワレないように出力できるはずなのに、わざとこうしてる。82%縮小してできるモワレに技を感じる。

細かいトーンは潰れてる。まさに週間雑誌の活版印刷。オフセット印刷ではない。黒ベタが均一ではない帯状に出てる印刷ムラ(毛羽立った紙面に印刷した質感)がそれっぽい。

この!アナログの!削り!22.5度の角度で削った削り!

印刷せんか紙を模していて、紙地の色が微妙に違うところも、最高に良い。

黒も100%ではなく、K90%ぐらいの濃度になってるところが樹脂製版。見るところそこではないが、スタッフのこだわりを見る。(紙地の色で黒の度合い変わってんの)

モノクロに落とし込むときのトーン濃度の参考になる。ゲームジャンル固有の悩みを、公式が解決してくれたぞ。ありがたいね。漫画家がキャラデザだから、モノクロにしたときの白黒+トーンのバランスがいい。

コピックっぽい塗りも、ジャンプのカラーページ印刷みたい。実際はデジタル塗りで、そういうテクスチャーが入ってるだけなんだろうけど、広い面積にコピック塗ると、こういう滲んだムラになるよねってわかってる。村田先生っぽさでてる。

カラーの見当ズレ(線を見るとC版がずれてる)も最高。全体的に青っぽく見せる効果として使われてたり、徹底的に印刷物を読んでる感覚にしてくれる。主線のシアン版だけずれてるのは、他のシーンにもある。

印刷物のリッチブラックの概念(デジタルのRGB収差)

プレイ時間

ミッションストーリーだけひたすら追って、35時間程度。サイドエピも全部見たら+10時間ぐらい。

EP1つに1時間半~2時間ぐらいで、後半につれてもう少し長くなる(潜入パートが)選択肢を選び直したりしなければ、もっと短時間で行けそう。

  • 本編ミッション:18話
  • バディエピ:81個(6組。ルク+アロ全16話で、他が全13話)
  • サイドエピ:62個(9種類)

バディ&サイドエピは出現のタイミングも計算されている。できればそのエピソードが出たら読んでしまったほうがいい。キャラの感情の動きが本編の進みと同じ。

話の区切りがあるから「今日はここまで」がしやすい。進行を伝えやすいため、ネタバレも避けれる。

EP10以降のマイカの里に場所を移すあたりから、ネットの情報を遮断しよう。

任天堂から届く購入者へのメールは見ないように!TLでみんなが必死にネタバレを隠す努力をしているのに、公式ったら……。

※任天堂からのメールは、「お知らせ/アンケートを受信する」にチェック入れてないと届かない。

ルビーパーティ制作

乙女ゲーの老舗、ルビパ制作。

ルビパというと、女性向けの印象があるけど、公式ツイの「すべての人に」という文言がある。対象はそこまで狭くない。

そもそも、エンタメ作品の対象ユーザーを、性別で区分することが無意味。

任天堂の経営理念として、自社で対象性別を固定した商品を出さない(自社で女性のためのと称した乙女ゲーが出せないから、サードに頼って特集ページ作ってるのに!)同理由で「少年漫画が好きな~」という文言も使えない。任天堂はユーザーの性別を押し付ける宣伝をやってこない。

年齢(表現の区分として)、趣向の層、勝負する市場を選ぶことは重要だけど、性別って重要かな? 公式のツイッターのあり方を支持したい。

休眠してるけど、自我がある公式アカウントよりは寝てるほうが好きだよ。パスワード忘れちゃったのかと不安になるバディミ公式アカウント。

体験版プレイした人が感想で「BLたしなむ人におすすめ」って言うのは構わないけど、未プレイの人がキャラとCVの印象だけで「女子向けかよwwww」って茶化してるなら違う。

任天堂は”正しい”対象ユーザーを想定していない。すべての人が対象。

ジャンプ漫画が好きな人向けで、そこにそういう趣向の人がハマってしまうだけ。ただ、対象は明らかにそこを意識していることは否めない。ターゲットに入ってるなら何も考えずに撃たれてほしい。

制作チームの印象だけで切り捨ててしまうにはもったいないよって話。発売日まで、ルビパ制作を主張していなかった制作の意図を汲もう。

事前情報は声優、キャラデザだけで、シナリオライターやディレクターを出さなかったのは、対象を狭めたくなかったんだろなぁって。間口を広く。公表したほうが予約は増えたかもしれないけど、あえて伏せたということはなにか戦略があってのこと。

シナリオライター

シナリオライターは複数人参加されていて、メインライターはNozomi Sugiharaさん。

風花雪月のライター(Mari Okamotoさん)も参加していた。分かってる人は信用して買っていいよ!

「戦闘」ではなく「武闘」表記とか、キャラごとのセリフの統一感がそれっぽい(境遇・立場・年齢に合った言葉づかいをする、それでいて性別を感じさせない)

ゲーム制作会社の中にシナリオ部門がある会社って強いよね。特殊な知識が必要な作品を自社で出せるしね。ライティングのトンマナの統一、徹底してるもんね(ライターごとに文章の個性が出ない)

スタッフロールまでみて「んんんん!やっぱりコエテクのライター陣、全員天才!」事前にスタッフの名前をずらずら並べるより、ゲーム自体の紹介をするスタンスなんだなぁ。

【追記】

←バディミスタッフロール 風花スタッフロール→
ソースこれ。ゲームは複数人で執筆するからね。社内でブランド超えてお仕事するんだなぁって思った。

風花が好きな人が閲覧してるブログなので、興味を引くには十分かなっと思ってライターを紹介。公式的にはエンディングまでライターを伏せておきたいのかもしれない。もしかしたらこの情報はネタバレなのではという気がしてる。

(クリアしたときに迷ってる人に真っ先に聞かれたのが「ライター誰だった?」だったから………)

ディレクター等スタッフを公式サイトで記載しない、声優の名前をキャラ名より大きく載せない等、「新規IPの任天堂ゲーム」として広報したいのかも。
</追記ここまで>

スイとナデシコ

スイとナデシコの掛け合いもある。ここの関係性は向上心と野心。

キャラ同士のでかい感情のぶつけ合いと、関係性を好む人向け。

「様々な絆のかたち」の大部分は、家族や友愛。バディものだから友情メインかと思ってたけど、どっちかと言うと家族のほうが大きかった。ほとんどが家族愛として描かれている。

たまに憎悪。……憎悪や嫉妬に似た感情をぶつけてくる人が、後半に結構いる。執着心を絆って言い換える語彙の高さ。絆は必ずしも、良い意味のものだけではない。

いい意味で「絆」を使っていないところが、このゲームの趣向をこらした点。そうなんだよね、絆の本来の意味は良い意味じゃないんだよね。

もしかしたら、全部の感情と関係が「糸へんの漢字を使って表せるなにか」になってるのかも。絆もだけど、紋/紲/結/緑あたりとか。

プレイヤーが入り込まない

プレイヤーは「ゲームを眺めている存在=閲覧者」の立場。自分はシナリオの部外者。ゲームにプレイヤーが入り込まない(夢仕様ではない)

最近ソシャゲは特にプレイヤー体験型ゲームが多くて、そういうのは望んでないなって人に強くおすすめ。「主人公=あなた」ってこっちに話しかけてこない。

バディミッションEP0

選択するのは主人公のルークであり、プレイヤーではないのは、EP0のこのシーンでわかる。ルークが知っている情報だけで導く答えが正解(プレイヤーとの情報差がある)

ルークの記憶がね……、ルークの記憶をね……。記憶……ね……。記憶力ゲームということ自体が、でかい伏線。思い出せないことが正解ではないんだなぁ。

優しいゲーム難易度

バディミッション

これはチュートリアルなので、あからさま。もう少しこっちの読解力を信じてほしい。

普段は3択で1つはもうボケ解答用のネタ枠、実質2択。

推理もお膳立てしすぎるくらい丁寧に丁寧にヒントが出される。序盤は詰まることもない。ヒーローゲージがでてこないときの設問は間違えても平気。

後半になるにつれ、文字以外の記憶も求められる(暗号のあたりから)オレンジ文字だけ憶えるだけでは評価Sにならない。

必要なのは、ボケ解答をかまさずにルークのキャラ性を理解して回答できるかどうか。ルークのキャラ性:公平と正義。英雄的選択をしないとヒーローゲージ下がっちゃう。

推理というよりは記憶力テスト。後半はひっかけ問題もあり難易度上がる。ネタ解答で答えたら、それが正解の箇所もあるからわからない(罠すぎる)主人公に好奇心と積極性が必要。

間違えても、本編シナリオはクリアできる。

クリア後やり直すこともできるし、選択肢まで既読スキップで、差分は回収可能(Rボタン既読スキップは設定で変更)高評価を狙うなら潜入前にセーブしとこう。

評価に応じて捜査した二人のバディエピソードと、サブキャラのサイドエピソードが開放される。評価Sで過去回想やら家族構成やらがわかる。本編ストーリーに組み込むには余計だけど、そのキャラの美味しい情報が満載。ご褒美的。

バディに選べるのが4人になると、組み合わせが6パターンに増え、潜入も2ルート・12パターンになって複雑。

特定のシーン+二人で失敗したときの特殊会話もあった。差分がやけに多い。正解より、間違ったときの反応のほうが面白いから困る。

選んだキャラによって、操作パートBGMに変化がある。チェズレイのピアノがわかりやすい。モクマはキャラ性を強化するのであれば神楽笛なのかな。

演出テンポがゆっくりで、スクショのタイミングを逃さない。「美麗イラストシーンをじっくり見て」という優しい配慮。などと好意的に言ってみたけど、野暮ったい(正直に言う)

設定で表示を「高速」に変えよう。

QTE

申し訳程度のアクションがある。QTEは要改善。

ストーリーパートではストーリーに集中させてほしい。いきなりでてくるQTEは面倒くささが勝ってしまう(特にイアンのところ)

反応がうまくいかなくて、なかなか評価Sが取れない。このゲームのQTEは、ゲームの爽快感を求める人向けではない。

QTEの「ここでボタン操作いる?」っていう、タイミングの悪さがある。正直、捜査パートだけでシナリオパートにQTE不要です(ゲームとして頑張っているのがわかるんだけど!)バッサリ切ってしまっても良かった。

「漫画やアニメは見る、普段家庭用ゲームはそんなにやらない、あつ森のためにSwitchを買った」っていうユーザーを想定していたら、これくらいのカジュアルさになるかも。

こどもチャレンジのしかけ絵本っぽい難易度。優しいけど面倒。それゆえにC15の年齢区分と、ゲーム性のレベルデザインがあってない。

行間を読む推理要素

ゲーム性とは別の要素で、推論するところがある。漫画・小説の楽しみ方と同じ。

前半のギャグなやり取りやどうでもいい日常会話に、含みと伏線がある。そこを指して推理要素。あまり詳しく言えない。

「じゃぁ、漫画でいいじゃん」っと思った? そうならない。未クリア(または体験版のみ)だと、「内容を漫画で読めばいい」って感想なっちゃう、わかる。

とあるフラグを立てると、ミッションに変化が起こる。演出でプレイデータが上書きされる。

明かされる情報が増えて「これってこういうことなのでは?」「あれはこうだったのでは?」と、制作者が打った布石が見えるようになる。

こういったインタラクティブ要素がゲーム媒体のエンタメ。

ゲーム媒体は「プレイヤーの意思で展開を変えられる」が重要な。それを活用したゲーム。

プレイ動画を見ないで、自分の手でSwitchのジョイコンを握ってやって!自分でボタン押して!

バディミはインタラクティブフィクション、動画じゃダメ。

制作会社がやりたかったことを、公式から提供されたベストな形で味わって! もったいないから。

「興味を持つため」っていうなら序盤だけにして……おねがい……。クソ押しづらい位置にあるジョイコンの「+ボタン」の意味をバディミで知って。

詳細を言えないからともかく体験版DLしよ!

雰囲気が〇〇っぽい

「〇〇っぽい」っていうのは、説明がわかりやすくて使ってしまいがち。

既存作品への形容は、好きな人からしたら「そうではなく……」って気持ちかもしれないけど、新規IPは他人に勧めやすい事が大事。

「〇〇に似てるから好き」は、そのキャラにも元のキャラにも失礼だなって思ってる。でも、「モクマ」を検索すると、サジェストに「レイヴン」が出てきてしまう気持ちもわかる。マイナスの意味で似てるって言ってるわけではないけど、乱用するのは危険。

この情報時代では、知名度のためにどんな形であっても、話題あったほうがいいんだ……多分。おすすめの仕方がわからない(語彙力と説明力の欠如)

興味を持つきっかけで、そこからキャラとゲームを好きになっていけばいい。「〇〇が好きなら、きっと気にいるよ」って薦め方が適切かどうかは迷うけど、似たような趣向で好きそうな人に届けばいいね。

逆裁シリーズをやり込んでて、好きな人がスタッフにいるなって思う。

「ともかく体験版をやってみて!」が正解な気がしてる(3回目)

体験版

体験版はEP0と1までできて、だいたい1時間半ぐらい。

体験版からそのままe-shop→DLC購入が多そう。製品版でデータを引き継げる。

TLを騒わす「いやらしい看守」(EP2)のシーンは製品版からなので、そこは商売。上手だね。

カタログチケットの対象。自分はそれです。もう一つは風花雪月(同じコエテク制作)か、幻影異聞録#FE(主人公が同じ木村良平)どうですか? 当サイトはこの2つをゴリ押しします。

カタチケ・DLCでも特典ポストカードを貰える。メアドにコードが届くのでそれを入力。序盤のメール受信から始まるっぽくていい(マイニンテンドー申し込みで送料無料。早期特典なので2021年2月15日までの申込み)

カタチケ・DLCでも、特典もらえる制度良い。DLCでゲームを買いがちなので、今後もこれやってほしい。

製品版DLCだと6.5GB強ぐらいの空きが必要。

カタチケがおすすめだけど、このゲームにオンライン要素はない。

カタログチケットは任天堂製のSwitchソフト2本が9980円になるお得なやつ。今後出る未発表の新作にも使える。

Switchソフトは中古でも値下がりすることはまれなので、カタチケ購入が一番安い。

2本でお得 ニンテンドーカタログチケット

本体にも32GB容量あるのでとりあえず64GBあれば十分。

↓ここからネタバレありの感想

※主観的な視点も入る。多少BL趣向の視点も入るので気をつけて読んで。

ストーリー

見たいものが見たい形で出てくるストーリー。展開が常に熱い。

ここ爆発するだろうなって思ったら燃える。火薬強めで、すぐ建物や物が爆発する。

あやしげな研究所施設は、まぁそりゃ燃えるよね。

世界の治安が悪い。「警察は何やってるんだろう、あ、主人公が警察官だった!!」ってこと結構ある。ちょっと強引。ちょっと…………いや、だいぶ強引。ギャグ時空。

モブも含めどのキャラもタバコを吸わない。表現の線引。

セキュリティの概念がウインドウズ98時代から進化してない。OPで映るシキのPC画面、Win98時代のマイコンピュータアイコンっぽい。その時代のOSとハッカー技術。

「IT社会」って言葉が出てきて、今はもうICT社会なのでそういった意味で古め。※Cはコミュニケーションで「SNSの個人の情報発信」が追加される。それがあまりない世界。

デジタルディバイスはすぐ古くなるから、あまり画面に登場させないように、ぼやかしてる。

警察署の職場も「PCはあるけど電話は描かない」等、極力要素を排除してて努力を感じる。クラウド化した固定電話がないオフィス。

背景の電気機器デザインにも、時代を感じさせないようにしてあった。

倫理・宗教観はキャラの生活環境に由来。出身によって成人年齢と定義曖昧。

世界設定に多少の無理があっても、主題はそこではない。お話に対する主題の取捨選択ができるなら平気

フィクションなので、一定のリアリティラインがあり、「ゲームだから」で割り切れるかどうか。

時間と場所と手段は不問で、キャラ同士の感情と行動に興味を向ける。

バディミのキャラたちは、時間と場所が違えど同じ行動をするよ。

どのキャラも家族愛(血縁も非血縁も)なものがテーマだった。それを指してタイトルのBOND。全員父性と母性に飢えがちで、誰かの身内になりたがる。

キャラ

バディミッションいやらしい看守

CERO:C展開

モブキャラの名前がクセが強い。「看守の男」ではなく「いやらしい看守」。小柄な看守もいるよ。CAも「魅惑的なCA」

サワール・ムラムラ、チャック・フジ等、脇役キャラ名の印象が強いせいで、普通の名前のキャラを覚えさせない。序盤警部の名前が普通すぎて忘れがち(記憶力テスト)

ネタじゃない名前のキャラで、CVが強いと身構えちゃう。全員CVが強くて黒幕が予想がつかない。

だって、井上喜久子・黒田崇矢・子安武人・小山力也・若本規夫・田中敦子ってキャストの名前だけ見たら、全員黒幕に見えちゃう。声がみんな強い。

ルーク+アーロン(光)、モクマ+チェズレイ(闇)の組み合わせが王道で話数も多くメインだけど、ルーク+チェズレイ、アーロン+モクマにもまた違う面白い関係を提示してくる。

ルーク+スイとナデシコ+モクマもなかなか。ヤサオとグレンとかもね。

ルーク

バディミッション

みんなに対してぐいぐい行く。

警察官になってヒーローを目指す、境遇が海外ドラマにありそうな主人公。シバコ(犬)にもぐいぐい行く。

※私が積極性の高い選択肢を選んで反応を楽しんでるだけで、人によって印象は変わる。そこがゲームの面白いところで正解はない(ゲーム進行に関係ない部分)

ルークが養子だったことは覚えておく。記憶な……。「ルーク・ウイリアムズ」と「ルーク・〇〇〇〇」の記憶がね。

ポンコツ解答を積極的に選んで楽しんでいた。正義感を全面に出してくる。

後半はネタ選択肢を選びたいのに、「ルークはこんな事言わない!」と「言わないのわかってるけどこの選択肢の反応を見たい!!」ってジレンマに陥る。立場と感情がケンカしているっ!

キャラ造詣と好感度の上げ方がうまい。ネタ選択肢は2周目でコンプするね。

職場メアドを私用使い、添付ファイルを開いてしまう。動画を添付するなんてサーバーが死ぬ。この世界のセキュリティがゆるふわ。署内SEは仕事してんのかな?

ルークとモクマはお父さんと息子の疑似家族ぽく、食レポに始まり食レポで終わった。

ここの「ルークを主人公としたメインストーリー」というね、その説明に今になって涙が出てきちゃう。【ルーク】のお話ね。

アーロン

アーロン-モクマ

ママ。

アーロンも結構光属性。ルークよりアーロンのほうが光。最初逆だと思ってたよ

アーロンにだけ名字がない。そこらへんで気づいた人もいそう。25歳なのはアーロンで、ルークは+1~2歳なのかな。

単独行動向きのキャラかと思ったら、うまくやっていける。集団行動向き。

ルークとの関係性は念願と希求。他の組み合わせより掘り下げが多く、ストーリーのメイン。

幼少期のそういう設定なの? ルークのことをルークと名前を呼ばないのもそういうことだった。ずっとドギーって呼んでた。

何故かここらへんでBUMP OF CHICKENのカルマが脳内で流れ………、私はこういう関係をどこかで……知って……?

EP1初対面でそりゃ面白がってハローキティ呼びを選んだけど、ここ2周目に「ルーク2号」にしたら口からなにか出そう(私が)

アーロン

この顔!

力ずくで捜査をしがち。バディエピが最初に埋まったのも、この二人だったのでお気に入り。

エリントンの元ネタがワシントンだとしたら、ハスマリーはシリアのハマースかな。

モクマ

バディミッションモクマ

時々眼光が鋭くなる昼行灯のおっさん。他のキャラより、表情パターンがいっぱいある。好き。

仄暗い過去持ちの死にたがりのくせに死ねないおっさん……誰かに……似て……? 私はこういうキャラを知って……? おっさん受けの同人誌を箱版のときに出して……?

30代後半かと思っていたけど、もしかしたら40代なりかけかもしれない。この世界の成人年齢がわからないけど、20が成人だとしたら。

人生経験が長い分、いろんな属性と過去を持っていた。テーマ、逃げ恥。

男性が可愛い行動をしても(モクマ)、女性が気っ風の良いいなせな行動をしても(ナデシコ)、仕草や行動の性差に違和感のない世界。コエテクの文筆の才に信頼を寄せている。性別に役割がない世界。

推しカプはナデシコ×モクマです(あくまでおじさん受けを貫きたい)

チェズレイ

バディミッションチェズレイ

作中で美形設定なのにこの顔芸

表情筋のストレッチも欠かさない。

これは序の口でもっと歪むのある。歯頸見せてくる。

国宝級のキューティクル。潜入捜査でポニテになる。髪型を変える長髪美形にめっぽう弱い。潜入衣装の後ろが可愛い。

手袋してるキャラが素手になる。手の作画が美しい。

モクマとチェズレイ

(枠外の効果音がボンドね)

モクマの生きる理由になってしまう。え? いいの? それは世間で言うところのプロポーズじゃないの大丈夫?

ハイスペックな美人とおじさんの組み合わせ、エモいね。チェズのほうがモクマに対して、でかいこじらせ感情持ってる。

同年代だと言うのに(27才)、途中ルークに対して母性を見せていた。母親像が歪みまくってて、そこら辺に触れると膿が出てきちゃう。

チェズレイは、他のキャラと成人年齢がずれる?出身地によって成人年齢が違う? 成人=酒が飲めるではない?なにかエピを見逃して……? チェズが酒の匂いが嫌いなのはどこかで読んだ。

第一印象でチェーカー(ボリシェヴィキ)な雰囲気があった。元ネタは北欧のコミンテルン下とかなのかなぁ?

ルークがFBI(連邦捜査局)っぽいのはすぐ分かったので、そうだとしたらチェズレイが国家政治保安部でもいいな。

スイ

バディミッションスイ

セクハラの返しとして100点の回答。コンプラがない世界観だから心配しちゃった。

セクハラとパワハラに力で対抗していく。権力にはもっと強い権力で対抗しよう。任天堂はその手のお気持ち表明対策もバッチリ。のちのち、海外版が出ても安心。

女性向け商材を長年取り扱ってきたルビパ。同性に好まれる女性キャラのなんたるかをわかってる。男性キャラメインにでてくる、女性キャラの扱いが安心。

出会ってすぐ無意味に「主人公さん、だーいすき、だいだいだ~いすき❤」になったりしない。きちんと惹かれていく過程を丁寧にしてくれる。

思いを寄せる過程を適当に描写するわけ無いだろ!(ルビパへの篤い信頼)

スイは、主人公のトロフィー用の「恋愛させるだけにいる都合のいい女子」や、「ジェンダー観と倫理観が狂ったライターに描かれた媚び女子」ではない。ルビパだからね!!(2回目)令和の任天堂から出るゲームだからね!

スイちゃんは18才以下なので!!!

未成年と恋愛関係になるわきまえない成人男性は苦手だったので、サイドエピソードの対応、合格だよ。本当に良かった。

主人公とヒロインは絶対に恋愛関係になってエンディングでくっつかなきゃみたいな押しつけがなくてよかった。スイは成人したあと、権力を携えてルークのこと迎えに行って(?)

途中までルークがスイの兄で、こんなに好きにならせといて兄妹オチ辛いなぁってところも裏切ってくれてよかった。そういうの苦手です。

シナリオ的にもずっと重要なキャラ。父親の件とか。途中まで「お父さんが黒幕だったらどうしよう、耐えられない」って不安だった。

ナデシコさんに対して攻めに回ろうとする。カプはスイナデ固定です。

スイちゃんの笑った商材写真を、公式サイトにアップしてやってほしい。キリッとしてるカットばっかりなのもったいない。もっといっぱいお着替えしてほしかったかもー。ステージ衣装もう1つあるといいな。DLCかな。

シキ

公式サイトにもでてないし声優さんも伏せてある。ファミ通アカウントが紹介してたからネタバレではないっぽいので追記。

バディミッション シキ

「シキが5人目のメンバーになるのか?」と期待したけどならなかった。

あの開かない部屋に変化があったのがすぐに分かった。そういうゲーム的なところ上手。ゲームでいかにもこの先行けそうなのに行けない場所、怪しいよね。

イアンとシキの関係も仲間4人とは違うものを見せてくれる。屈強な男と後ろ向き美少年、なんとも言えない感情がたまらない。

箇条書きにすると擬似親子になりそうなところなのに、そこを対等関係として描く、そこが最高。

あと2話ぐらいエピがあると良かったけど、物足りないぐらいがサブキャラはちょうどよいのかも。

真エンドのあれがそれだと思っているけど、ぼんやりぼんやりぼやぼや~でいいよ(すぐ髪色のCMYK判定をする)

真エンドって言ってるけど、アナザーエンド。

話のまとまりとしては通常エンドで納得してしまう。それはそれとして、二人の生存が確認される方が好き。

派生があるとしたら、アナザーエンドの方ですすめてくれて構わない。

パロとオマージュ

バディミッション

ちょうど子安キャラが出てくるとこで、この選択肢とメタツッコミ。スターウォーズネタも声優つながりかな。

バディミッション

バディミッション僕の心を

パロとオマージュ多め。最近のネットミームというよりは、もっと昔の90年代のネタ。自分が気づかないだけで、もっといっぱいあると思う。

どのジャンルとコラボしてもいいように、ネタ仕込んでるのかもしれない。

バディミがコラボして一番相性がいいのは、クリップスタジオとコピック。

キャタツとハシゴ

逆転裁判が好きな人がスタッフにいる(確信)

キャタツハシゴの件、このあとにもう一回来る。モブの名前もだけど、細かい会話の掛け合いがそう。

爆発事件にホットドッグ………、これは『テロリストのパラソル

違うかもしれないけど、「これってそうじゃないかなぁ」っていうささやか~に仕込んでくる(じゃなかったら、いきなりここで前フリなしにホットドックとか言わなくない?)

チェズレイはアニメ・ゲームネタじゃなくて、オペラ座怪人のセリフ引用などの映画や文芸のネタが多め。キャラ性重視してて◎

バディミッション

EP0の選択肢を間違ったシーン(いつ何時も間違えさせる)『唾棄すべき男』のやつ。

刑事小説・刑事ドラマあるあるもいっぱいありそう。不審な警察官の死は、だいたい上部の汚職だよな、知ってる。

海外展開はパロの多さと書き文字で時間がかかりそうだけど、展開していくといいな!

紙版が見つからなかったのでキンドルアンリミで読んだ。物理的なバディミのものが、特典ポスカしか存在しないのが寂しい。

人気投票だけど、選べない人は「全員」でOKという……。付録のCDがよかった!あと逆裁キャラデザの方のお話も。

ファミ通開発インタビューの感想【追記】

任天堂作品の開発インタビューはだいたいニンドリがやるんだと思ってた。ファミ通だった。ファミ通は定額アンリミで読み放題なんでありがたいですけども。

今回の特集はプレイ済みの人向け。

そこそこ長めの開発期間で、じっくり構成を練ってくれた。ゲーム性に関しては、「攻略を検索しなくてもいいように」で、親切気味なのにも納得(企業の攻略Wikiは役に立たないもんね……)

クリア後、ツイッターの差分発見ツイだけは検索しちゃう。差分見つけてる人すごいよ。セリフは同じだけど、相手によって表情が違うのに気づいた方すごい。

「プレイしたきっかけ:ツイッターの悲鳴を聞いたから」っていうのがわかるし、開発にそこ把握されてるんだって思うとこれからも叫んでいきたいね。

モクマの漢字表記あり。エンドウっていったら遠藤だと思っちゃうけど違った。マイカ住民はみんな漢字表記があるのかな。スイとシキは同じ糸偏の漢字だといいなぁって思ってるんで、設定資料集だそう。いっぱい蔵出し資料あるでしょう?

発売2ヶ月経って公式ツイッターが動いてるんで楽しみ。力をためていたバディミ。発売日すぐ沈黙しててどうしたのかと不安だった

テレビCMも流れていたらしい?

雑誌の開発者インタビューは電子書籍で閲覧可能だし、ドラマCDの感想も公式が用意したタグ【#越境のハスマリー同時視聴会/#ヴィンウェイより愛をこめて同時視聴会/#ホリデー・バーレル同時視聴会】がある。リアルタイムのみんなの反応を追体験できるので置いてきぼりくらわない安心設計。あとからハマった人にも手厚い~~~!!

DMMレンタルがこのタイミングで割引してるので、もう少し彼らの物語に浸りたいなぁ~って人はレンタルと言う手もあるよ。

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