【刀剣乱舞】刀ステ「維伝 朧の志士たち」感想

刀ステ維伝凱旋公演

東京凱旋の刀ステ観てきました。赤坂ACTシアターは椅子もフカフカでアクセスも良い~。木が邪魔してうまく撮れなかった。

維伝 朧の志士たち感想

土佐藩の特命調査イベの話。新しい刀剣男士は肥前と南海先生。

まず、”守るべき正しい歴史”を、堀川くんが教えてくれる。ペリー来航から、誰が暗殺されて誰が処刑されたか。これで観てる人は”だれが生きてちゃダメなのか”がわかる。前提条件の提示。

刀剣乱舞を知らなくても、以前のステを観てなくとも、この冒頭だけで理解できるようにしてある。わかりやすくていい。

シリーズ物って回数が進むにつれて、間口が狭くなってくので、今作だけでお話がわかるって重要。前回を知ってるかどうかは、「話の理解には差がなく、演出の気づきには差がある」ぐらいが望ましいよね。


音楽と歌がガラッと変わって、今までの刀ステとは別物の印象。音楽はイントロが不穏でなかなか良い。調和しないことでインパクトを与えてるのかな。

舞台装置の階段が意思を持って動く。プーさんのハニーハント並みになめらかに移動する!

動きすぎだろって思ってたら「街が生きてるみたい」ってセリフがあって、演出の一環だった。今回、スクリーンを効果的に使って奥行きを出している。陸奥守が扉を開くところは、映像のレベルが2段階ぐらい上がった気がする(かけられる予算も)


銃を辞む兼さんが、むっちゃんの銃を拾って助けるところが良かった。水鉄砲で遊ぶ兼さんは花丸で観てたけど、銃を手にするとは思わなかったので驚いたし、「銃や砲がいない僕らの戦場」っていうのが、新選組の刀の信条だったのに!

ほら、持ち主の土方さんのトドメは銃だったわけで……、その兼さんが銃を!?という新奇さ。

この兼さん、好き。刀ステ最大の特徴を得た兼さん、好き。

むっちゃんは銃を使った殺陣ができる唯一のキャラなので、殺陣の見せ場がいっぱいあった。ちゃんと銃を装填するし、1シーンで6発以上発泡しない。トドメを銃で撃たない(威嚇につかう)最後はちゃんと刀でトドメ。

南海先生は声がゲームに寄せてる。セリフもそのままだったかな?

シルエットでわかる別本丸の刀剣男子たち、キャラデザ優秀。

円環と結の目

正しい歴史から分岐して、打ち捨てられた歴史の図が出てきた。この図が、ひも理論の閉じ弦みたい。

もしかしたら、結いの目を解くのではなく、もう1ヶ所結の目を作ることなのでは?ほどくんだと勘違いさせて、もう一個結ぶのが目的なのでは?

分岐した歴史たちが、もう一回正しい歴史に集約される箇所(結の目)があって、そこで三日月と邂逅できるのでは?

円環を漂ってるのではなく、円環にならないと救えないとか……。

オタクだから、多重世界でループする話は大体みんなひも理論だと思ってしまう。

「物語をおくれ」は、くださいって意味と繰るの掛詞で、「お繰れ」だと思って聞いていた。物語=書物に記載されて残っている、ってことで「ページをめくる」あと、ひもを手繰り寄せる=繰る。

パンフレットのあれ

※以下、パンフのネタバレなので、まだ観てない方やパンフ未読の方はご注意ください。

登場してる刀剣男士の名前が重複してる。キャスト変更があった刀が該当するんだけど、これは2振り目ということ?今回の染谷鶴丸が、顕著に別個体だったので余計にそう感じてしまう。

キャスト変更というメタ的な要素を、脚本に設定として盛り込むのは世界観構築が上手い。そういうの好き~~~。

時間軸がなんだかわからないけど、きっと誰かが考察してるはず。パンフレットも含めて、シナリオに入り込むことができるようにしてくれてる。ただの作画がいい写真集ではない。充実のパンフになってる。

最近はもうペーパレスになってきてるけど、思い出すために手元に残る物としてパンフレットの価値を高めてくれるのが嬉しい。

所感

前回の「慈伝 日日の葉よ散るらむ」も好きなんだけど、いかんせん人数が多すぎて一人を深く掘り下げるパターンではなかった(慈伝は楽しくて好きだが、感想を文字で書くとなると、「楽しかったね!」で終わってしまったのでアップしなかった)

個人的には、人数は1部隊ぐらいにとどめて、各キャラにスポットを当ててくれたほうが好み。グッズを売るためという商業的色気をあまり出さないで、シナリオ重視でやってくれたらいいなぁなんて思うけど、どうなのかなぁ?ビジネスだからどうなのかなぁ?

運営の胸三寸と、脚本の末満さんのスタンスと、私達審神者の観たいものが一緒だといいなぁ……などということをアンケートに書いて送信しておく。

運営もスタッフもキャストも私達も、全員楽しいコンテンツがいいな!


開演まで時間があったのでカフェでボーッとしてたら、隣の方が「推しの顔がいい!」って3回言いながら、カードバトルで切り札カードのようにトレブロを3枚机の上に出して、一緒にいる方に熱弁していて「(わかる~~~~)」って心で同意していました。

身につけてるアイテムとトレブロから、兼さん推しだなってわかった。

なお公演後その方とお話する機会があって(一緒に行った連れのあれそれで)「3枚以上あってもっと見せたかった!」と仰っていて、「(わかる~~~~)」だって山がまだあったの見た(トレブロ手札のように言う)

トレブロでカードバトルという新しい概念。

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