映画「天空の蜂」試写会の感想

天空の蜂 試写会

運良く当たったので観てきました。ひょー!ネタバレされる前に見れる試写会いいね~。
東野圭吾作品は割りと・・・好き!熱狂的じゃないけど、新刊出たら買うし、映像化されたらキャストも監督も関係なく作家で見るタイプです。

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ざっくりとした概要

自衛隊に納品するはずの無人ヘリコプターが、遠隔操作で乗っ取られて原発の真上に待機。燃料切れる10時間後にはオチておじゃんになるって、あら大変。「どうする?やめてほしかったら政府は日本にある全部の原子炉止めてね、できるかな?あ、様子はTVで中継して」

あれ?無人のヘリにうっかり子供乗ってる??? じゃぁ、しょうがないから条件付きで救出させてあげる(子供救出が前半の展開)

犯人は原発反対派の誰かで、ヘリ作った会社に内通者居るよね?10時間で探そう(犯人探しが後半の展開)
前半の子供救出までがわりと早い。

以下ネタバレの感想です

赤嶺(仲間由紀恵)が、東野圭吾作品に出てくる典型的な恋愛脳の何もとりたてて取り柄のない地味なアラサー女子でなかなか良い。

三島のために書類改ざん不正も不倫も何でもやってくれるくせに、詰めが甘くてそこでバレちゃうところいい。いるわー、こういうの東野作品のよくいる。映画だとだいぶ恋愛脳だったけど、原作だともうちょっと、赤嶺さんの過去と協力してバレる過程が書かれてた気がする。

主人公の奥さんの夫に対する嫌悪の演技と、子供の溺愛っぷりがすごいうまかった。子供が堕ちそうになるところの絶望の顔と、小児喘息持ちの発作が出た時の夫押しのけた駆け寄る対応がとってもお母さん。夫はあてにならないから自分がなんとかしなきゃ感じよく出てた。

出てくる女性キャラは上の二人ともう一人の女性検事ぐらい。みんなステレオタイプにいるいる、こういうのいる、20年前のドラマで見たことあるみたいな女性の描かれ方。

キムワイプ愛用する雑賀(綾野剛) いるー、こういうエンジニア気質のキャラ絶対一人出てくるー!!!!しかも犯人役で!!!キムワイプが置いてあるところに納得してた。原作者は技術者ですしね。

新米刑事の関根(落合モトキ)と救出した自衛隊員+操縦士と、所長の中塚(國村隼)あたりは見せ場多め。

逆に主演の江口洋介の見せ場は一体どこだったんだろうな…‥‥。最後だと思うけど、最後は三島の方に見せ場取られてた。

映画の舞台は1995年夏の出来事で、「原発は安全でした!めでたしめでたし」の描写

「ヘリが落ちていた方が良かったと思う日が来る」犯人の捨て台詞

2015年東日本大震災の映像に切り替わる

ココらへんの演出は流石だな。原作が1995年に描かれたものを映画化するにあたって入れた必要演出。救出された息子が成長して自衛隊員になるのとモールス信号の伏線も最後まで活きてた。

PCから送信するFAX(これが重要演出アイテム)、ウインドウズ95のディスクトップ、ブラウン管のテレビ、二つ折りではないPHS(たぶん2行した表示されない液晶画面)モブ女子の化粧の具合、8ミリビデオカメラ、時代を感じる。

20年前に書かれた作品とは思えないのは、原発に対する国民と政府の考え方が20年間変わってないからなんでしょうね。お父さんが原発で働いている子がいじめで自殺するところと、原発を反対してる子も推進派に肩身の狭い思いする件の対比とか……。原発に対して推進/反対どっちにも悪者が居ないので、「政府(行政)は当てにならんから俺が思い知らせてやる」って言ういつもの東野作品の必要悪展開。

自衛隊をいい感じに描いてるところと、原発の安全性の部分は、見る人が見たらちょっと鼻につくかもなぁ…。でも、押しつけがましいわけではないので、ちょっとここらへん結論がぼんやり。問題提起なだけで、見た人の受け取り方かな。


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原作未読で観に行って、もうちょっと登場人物のバックグラウンド知りたいなって人は原作を読むことをおすすめします。原作は600Pあるけど、ヘリと原発の構造の専門用語解説が多いので、その部分はかっ飛ばしてしまっていいと思う。

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漫画版は三島のかっこよさ3割増し。

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